KBD Analytics FIT — Learning

KNOW THE SCIENCE.

カバディのフィジカルチェックを科学的に理解する。各測定種目の意味・方法・エビデンスを、コーチ向け・選手向けの2視点で徹底解説。

Category 01
FLEXIBILITY 柔軟性
ハムストリングス・大腿四頭筋・腰背部・足関節を4種目でスクリーニング。傷害予防の観点から「どこが硬いか」を絞り込む組み合わせ評価が重要。
No. 01EL-🟡 SR
Sit and Reach
長座体前屈
U-10〜Senior ハムストリングス 腰背部
No. 01bEL-🟡
FFD — Fingertip-Floor
FFD(立位体前屈)
U-10〜Senior 全後部鎖 ICC 0.99
No. 02EL-🟠
HBD — Heel-Buttock
踵殿間距離
U-12〜Senior 大腿四頭筋 オスグッド予防
No. 03EL-🟡
SLR — Straight Leg Raise
下肢伸展挙上
U-14〜Senior ハムストリングス特異的 ICC>0.85
No. 04EL-🟡 SR
WBLT — Weight-Bearing Lunge
足関節背屈可動域
U-14〜Senior 足首背屈 捻挫予防
Category 02
BALANCE バランス・機能
片脚バランス・上肢安定性・静的バランスを4種目でスクリーニング。カバディの片脚動作・タックル・ブロックに必要な神経筋機能を評価する。
No. 05EL-🟡
Single Leg Reach
シングルレッグリーチ
U-12〜Senior 棘果長比% 片脚バランス
No. 06EL-🟡 SR+MA
Y-Balance Test
Yバランステスト
U-14〜Senior 3方向リーチ 傷害リスク予測
No. 07EL-🟡
CKUEST
閉鎖運動連鎖上肢安定性テスト
U-12〜Senior 肩甲骨安定性 体幹コントロール
No. 08EL-🟡 SR
Single Leg Stance
開眼片足立ち
U-10〜U-12 静的バランス 固有受容感覚
Category 03
STRENGTH 筋力・筋持久力
上下肢の最大筋力と持久力を4種目で評価。押す力・引く力・下肢の最大筋力バランスがカバディパフォーマンスの基盤となる。
No. 09EL-🟡
Push-Up
プッシュアップ
U-14〜Senior 筋持久力 体幹安定性
No. 10EL-🟡
Pull-Up / Inverted Row
プルアップ/斜め懸垂
U-14〜Senior 引く筋力 U-14代替種目あり
No. 11EL-🟡
Bench Press (1RM)
ベンチプレス(3〜5RM換算)
U-18〜Senior 上肢最大筋力 体重比評価
No. 12EL-🟡
Back Squat (1RM)
スクワット(3〜5RM換算)
U-18〜Senior 下肢最大筋力 体重比評価
Category 04
POWER パワー
下肢の爆発的パワーを3種目で多角的に評価。水平・垂直・片側それぞれの特性を把握することで、カバディに必要な瞬発力の全体像が見えてくる。
No. 13EL-🟡
Standing Long Jump
立ち幅跳び(両足)
U-10〜Senior 水平パワー 全年代
No. 14EL-🟡
Single Leg Hop
立ち幅跳び(片脚)
U-14〜Senior left-right asymmetry評価 LSI
No. 15カバディ直接研究
CMJ — Vertical Jump
垂直跳び(カウンタームーブメント)
U-14〜Senior 神経筋機能 Sayers
Category 05
AGILITY アジリティ・スプリント
方向転換スピード(CODS)と真のアジリティ(反応を含む)を5種目で区別して評価。10m×4往復走はカバディの競技動作に最も近い。
No. 16カバディ研究複数
Repeated Side Steps
反復横跳び
U-12〜Senior 横方向CODS 文科省基準値あり
No. 17EL-🟠
SEMO Agility Test
SEMOアジリティテスト
U-12〜Senior 多方向CODS 後退走含む
No. 18EL-🟡
5-10-5 Pro Agility
5-10-5プロアジリティ
U-16〜Senior 短距離CODS r=0.88〜0.95
No. 19EL-🟡
Illinois Agility Test
イリノイアジリティテスト
U-18〜Senior 複合CODS ICC 0.96
No. 20カバディ研究複数
10m×4 Shuttle
10m×4往復走
U-14〜Senior 反復短距離 競技特異性◎
No. 21EL-🟡
Reactive Pro Agility
反応プロアジリティ
U-18〜Senior 真のアジリティ 知覚+判断+動作
Category 06
ENDURANCE 持久力
有酸素・高強度インターミッテント・無酸素を5種目で網羅。カバディの競技特性(10〜30秒の高強度+短い回復の繰り返し)に最も適した評価体系。
No. 22EL-🟡 SR
20m Shuttle Run
20mシャトルラン(ベープテスト)
U-10〜U-12 VO₂max推定 有酸素基盤
No. 23EL-🟡
Yo-Yo IR1
Yo-Yo 断続回復テスト IR1
U-14〜Senior 高強度有酸素 ICC 0.93
No. 24EL-🟡
Yo-Yo IR2
Yo-Yo 断続回復テスト IR2
U-18〜Senior 無酸素+有酸素複合 エリート向け
No. 25EL-🟡 SR
30-15 IFT
30-15 断続フィットネステスト
U-14〜Senior VIFT算出 HIIT処方
No. 26EL-🟡
RAST
ランニング無酸素スプリントテスト
U-18〜Senior 無酸素パワー 疲労指数
No. 27EL-🟠
Bronco Test (1.2km Shuttle)
Broncoテスト(1.2kmシャトルラン)
U-14〜Senior スピード持久力 MAS評価
Key Terms
用語集
測定・評価でよく使われる専門用語を解説。タップして展開。
VO₂max
最大酸素摂取量
1分間に体重1kgあたり何mLの酸素を摂取できるかを示す有酸素能力の指標。値が高いほど持続的な高強度運動が可能。20mシャトルランやYo-Yoテストで推定できる。
▼ 展開
ICC
級内相関係数
測定の再現性(信頼性)を示す指数。0〜1で表され、0.75以上で「良好」、0.90以上で「優秀」とされる。ICC値が高い測定ほど、同じ選手を再測定したときのスコアが安定している。
▼ 展開
LSI
肢対称性指数
弱い側÷強い側×100(%)で算出するleft-right asymmetryの指標。90%以上が一般的な復帰目標。ACL再建後の競技復帰基準として世界標準で採用されている。健常ジュニアでも全テストでLSI≥90%を達成できるのは約45%のみ(PMC7785906)。
▼ 展開
CODS
方向転換スピード
Change of Direction Speed。事前に決まったパターンでの方向転換速度を測定する概念。外部刺激への反応を含む「真のアジリティ」とは異なる。反復横跳び・5-10-5・イリノイはCODSテストに分類される。
▼ 展開
VIFT
IFTにおける最大到達速度
30-15 IFTで選手が完走できた最終速度(km/h)。この値を基準にHIITの処方速度(例:VIFT×85〜100%)を個別化できる。0.5km/h以上の変化が「真の改善」の目安。
▼ 展開
1RM
最大反復重量
1回しか挙上できない最大重量。直接測定は傷害リスクが高いため、3〜5RMの実測値からEpley式(1RM = W×(1+N/30))またはBrzycki式で推定する。体重比(1RM÷体重)で選手間の比較を行う。
▼ 展開
MDC
最小検出可能変化
Minimal Detectable Change。測定誤差の範囲を超えた「真の変化」を検出するための最小変化量。例えばイリノイテストのMDC95=0.52秒なので、それ未満の変化は測定誤差の範囲内と解釈する。
▼ 展開
EL(Evidence Level)
Oxford CEBM 2011準拠
本アプリはOxford CEBM 2011を採用。EL1=SR/メタ解析、EL2=大規模コホート、EL3=横断研究、EL4=間接エビデンス、EL5=専門家意見の順で信頼性が高い。🟡=EL1-2、🟠=EL3-4として表示。
▼ 展開
PHV
最大身長増加速度
Peak Height Velocity。思春期における最も急激な身長増加の時期。男子は12〜14歳頃、女子は10〜12歳頃に起こりやすい。この時期は骨の成長に筋肉が追いつかず、柔軟性・バランスが一時的に低下することがある。
▼ 展開
Ready to Measure?

知識を手に入れた。
次は測定だ。

学んだ知識を実際の測定で活かそう。各種目のスコアを記録し、成長を可視化する。

Injury Risk Assessment
障害リスク
判定集約

カバディで発生頻度の高い症状別に、各フィジカルチェックの測定値とリスクの関係を集約。複数の測定結果を組み合わせて早期発見・予防に役立てる。

ACL損傷
前十字靭帯損傷
カバディでの発生場面:急激な切り返し・着地・タックル時に膝が内側に入る動き(動的valgus)。レイダーの急停止、ディフェンダーの横方向タックル時に多発。
🔴 高リスク指標
WBLT <10cm足関節背屈制限あり。着地で膝が内側に倒れやすい(動的valgus)。ACL張力増大のバイオメカニクス的根拠あり
LSI <85%片脚立ち幅跳びのleft-right asymmetry大。下肢の神経筋制御に問題。要対応レベル
SLR <70°ハムストリングスが硬く膝関節の動的安定に関与する筋群の機能低下リスク
YBT <94%高校生バスケ選手で下肢傷害リスク6.5倍(Plisky 2006)。カバディへの直接適用は慎重に
⚠️ 注意指標
WBLT 差 ≥2.5cm左右非対称な背屈制限。動的valgus出現の偏りにつながる(JOSPT 2021)
LSI 85〜89%注意ゾーン。継続モニタリングと片側補強トレーニングを推奨
YBT 前方差 ≥4cm前方方向のleft-right asymmetryが大きい場合は傷害オッズ比2.5倍(Plisky 2006)
片脚/両足比 <70%神経筋制御に問題あり。ACL再建後の復帰判断にも同指標が使用される
📋 優先対処アドバイス
WBLT <10cm → 足関節モビリゼーション・アキレス腱ストレッチを毎日実施。カーフレイズから段階的に荷重ストレッチへ
LSI <85% → 弱側の単脚スクワット・スプリットジャンプを優先。強側との差が縮まるまでは高強度切り返し練習の頻度を制限
YBT複合スコア低下 → 片脚スクワット・ボスボール等のバランストレーニング。3方向均等改善を目指す
足首捻挫
足関節捻挫(外側靭帯損傷)
カバディでの発生場面:急方向転換・着地・相手を避けた踏み外し。コート境界線付近の接触プレーも多い。反復受傷(慢性足関節不安定性)に移行しやすい。
🔴 高リスク指標
WBLT 差 ≥2.5cm左右非対称な背屈制限が足首捻挫の予測因子(Martin et al. JOSPT 2021)
片足立ち陽性バランステスト陽性で足首捻挫リスクRR=2.54(Holmes 2006)。U-12以下で特に重要
WBLT <10cm背屈制限あり。動的な着地動作での足部の制御が不十分になる
⚠️ 注意指標
YBT前方差 ≥4cm足部安定性の非対称を反映。捻挫後の機能回復不足の可能性
WBLT 10〜12cmグレーゾーン。過去の捻挫歴があれば要注意
片脚立ち不安定U-14以降でYBT・SLRへの移行が遅れている場合は固有受容感覚トレーニングを追加
📋 優先対処アドバイス
WBLT差 ≥2.5cm → 制限側の単独ストレッチ・モビリゼーションを優先。left-right asymmetryの解消を最優先目標に
片足立ち不安定 → プロプリオセプション(固有受容感覚)トレーニング。不安定面での片脚立ちから開始し、動的バランスへ段階的に進める
反復捻挫歴あり → テーピング・アンクルブレース使用を検討。ATまたは理学療法士への相談を推奨
ハムストリング損傷
ハムストリングス肉離れ・過伸展
カバディでの発生場面:全力スプリント時の最大伸展局面、急停止・急方向転換。レイダーの爆発的加速に伴う肉離れが特に多い。フィールド系チームスポーツ全傷害の約10%を占める(Rudisill 2023)。
🔴 高リスク指標
SLR <70°ハムストリングスの硬さが高く損傷リスク増加。1°低下ごとにオッズ比1.29倍(Henderson 2010)
FFD+SLR両方低値ハムストリングスが主な制限因子と確定。即座にストレッチ介入が必要
⚠️ 注意指標
SLR 70〜80°注意ゾーン。柔軟性が標準値を下回る。練習後ストレッチを習慣化
SLRleft-right asymmetry ≥10°過去の傷害歴の確認を優先。非対称性が再受傷リスクを高める
Sit & Reach低値ハムストリング+腰背部の複合制限。SLRとの組み合わせで原因を特定
📋 優先対処アドバイス
SLR <70° → 練習後に毎日ハムストリングスストレッチ(20〜30秒×2〜4セット)。ノルディックカール等の遠心性トレーニングで損傷発生率を56〜70%減少可能(Rudisill 2023)
left-right asymmetry ≥10° → 制限側を優先的にケア。最大強度スプリント前には必ず両側の動的ストレッチを実施
過去に肉離れ歴あり → ウォームアップにダイナミックストレッチ(レッグスウィング等)を必ず含める。急激な練習量増加(週10%超)を避ける
オスグッド病
脛骨粗面骨端症(膝前部痛)
カバディでの発生場面:成長期(U-12〜U-14)の急激な練習量増加。ジャンプ・全力スプリント・膝の繰り返し屈伸動作。骨の成長に筋肉が追いつかない時期に大腿四頭筋の牽引力が脛骨粗面に集中。男子10〜15歳・女子8〜13歳にピーク。思春期アスリートの8〜13%に発症(StatPearls 2023)。
🔴 高リスク指標
HBD 踵が届かない大腿四頭筋の強い短縮。成長期での膝前痛との組み合わせは即ATまたは医師へ
PHV前後の成長期脛骨粗面の成熟段階が最も強いリスク因子(OR=9.85、Kobayashi 2023)
週間練習量急増 ≥10%複数研究で発症リスク増加が確認。急激なトレーニング負荷増加は避ける
⚠️ 注意指標
HBD >10cm大腿四頭筋に制限あり。成長期選手は定期モニタリングを強化
大腿四頭筋タイトネスSekiguchi(2024)ではPHV前後と並んでOSD発症の予測因子(p=0.017)
📋 優先対処アドバイス
膝前の痛み+成長期 → 自己判断で練習継続しない。ATまたは医師に相談し、脛骨粗面の状態を確認してから練習強度を決定
HBD大(踵が届かない) → 大腿四頭筋ストレッチを練習前後に実施(伏臥位で踵をゆっくりお尻へ)。痛みが出る場合はストレッチ強度を下げる
成長期モニタリング → HBDを月1回測定し縦断的変化を追跡。急激な悪化は練習量見直しのサイン
肩関節障害
肩関節インピンジメント・肩甲骨機能不全
カバディでの発生場面:ディフェンダーのタックル時の腕を使った押し動作、転倒時の腕での支持。押す力と引く力のバランスが崩れると肩関節への慢性的な負担が増加。
🔴 高リスク指標
CKUEST 急低下(-5回以上)肩・肘のコンディション不良のサイン。痛み・違和感がないか即確認。単独での肩の痛みスクリーニングには限界あり(Torabi 2024)
プッシュ:プル比 不均衡押す力(プッシュアップ)と引く力(プルアップ)の大きなアンバランスが肩関節機能的障害と関連(Baker & Newton 2004)
⚠️ 注意指標
CKUEST 成人男性 <20回肩周囲筋の協調性・肩甲骨安定性の低下。プッシュアップ・体幹安定性トレーニングを強化
プッシュアップ スコア低値上肢押す力の基礎が不足。体幹安定性の問題も確認する
CKUEST 体幹が揺れる体幹安定性不足によりフォームが崩れている。プランク系から先に取り組む
📋 優先対処アドバイス
CKUEST急低下 → 肩・肘に痛みや違和感がないか確認。症状がある場合はATまたは医師に相談
プッシュ:プル不均衡 → 引く系(インバーテッドロウ・フェイスプル・バンドリトラクション)を優先補強。比率を1:1に近づける
体幹揺れが大きい → プランク・デッドバグなどの体幹安定エクササイズを先行。フォームが安定してからCKUEST再評価
下肢左右非対称
LSI(肢対称性指数)による復帰基準と傷害リスク評価
使用場面:足首捻挫・膝傷害からの競技復帰判断、傷害予防スクリーニング。両足・片脚の立ち幅跳び記録を組み合わせることで下肢の左右アンバランスと動的安定性を評価する。
LSI 判定基準
LSI(肢対称性指数)= 弱い側の距離 ÷ 強い側の距離 × 100(%)
LSI評価障害リスク
90% 以上標準的
85〜89%注意
85% 未満要対応
※健常ジュニアでも全テストでLSI≥90%を達成できるのは45%のみ(PMC7785906)。90%の絶対化は避け、individual longitudinal changeを重視する。
両足 vs 片脚比率(目安)
比率(片脚/両足)評価傷害リスク背景
80%以上Excellent動的安定性が高い。切り返しに強い
75〜79%Normal標準的な身体操作能力
70〜74%Caution片脚支持の安定性が不十分
70%未満High Risk神経筋制御の問題。捻挫・ACLリスク↑
🧮 LSI 自動計算ツール
LSI(left-right asymmetry)
片脚/両足比率(強い側)
両足 身長比
総合判定
Body Measurement
身体計測

アームスパン・下肢長の正確な測定プロトコルと、測定から読み取れるポジション適正・競技特性を解説。

Arm Span
アームスパン(両腕長)
姿勢:壁を背にして直立。かかと・お尻・肩甲骨を壁につける
腕の位置:両腕を床と水平(肩の高さ90°)に広げる。手のひらは前方に向け、指先まで伸ばす
最大伸展:「できるだけ遠くに指先を伸ばすように」と指示し、胸郭を十分に開かせる
測定点:左手の中指先端(起点)→ 右手の中指先端(終点)。爪の長さは含めない
器具:壁に固定した長尺メジャー、またはアントロポメーター(大型ノギス)を使用
⚠️肘を曲げない:疲労や柔軟性不足で肘がわずかに曲がると数cmの誤差が出る。補助者が肘の伸展を確認する
⚠️肩の高さを維持:腕が肩より上下すると水平距離が短くなる。メジャーが肩の高さと一致しているか確認
⚠️指先が基準:中指の先端が測定基準点。爪の長さは含めない
⚠️壁から離れない:背中が壁から離れると姿勢が変わり精度が下がる
単独の数値より「アームスパン ÷ 身長」の比率で評価する
比率 >1.00アームスパンが身長を超える。レイダー向き。ディフェンダーが反応する前にタッチを完了できる「セーフティ・ディスタンス」が広い(Yadav 2016)
比率 ≈1.00アームスパンが身長とほぼ同等。バランス型。両ポジションへの適性あり
比率 <1.00相対的にリーチが短い。ディフェンダーとしての低重心・コンパクト型の可能性。足技や下半身パワーで補う戦術が有効
ディフェンダーアームスパンが長いことはアンクルホールド・ダイビングアンクルホールドで遠くから相手の足に届くため有利に働く
Leg Length
下肢長(立位大転子高)
服装・足元:薄手のトレーニングパンツかタイツを着用。必ず裸足で平らな床の上に立つ
姿勢:両足を揃えて直立し、体重を左右均等にかける(「気をつけ」の姿勢)
大転子の特定:腰の外側を指で強く押しながら、選手に片足を外側に開いたり内側に捻ったりしてもらう。動いたときにゴリゴリと動く最も外側の突起が大転子
マーキング:大転子の最も高い点(上端)をペンでマーク
計測:マークした点から床まで垂直にメジャーを下ろし計測(cm)。壁を背にすると垂直を保ちやすい
⚠️膝が曲がっていないか:わずかな屈曲でも測定値が変わる。膝を完全に伸ばすよう意識させる
⚠️骨盤が左右に傾いていないか:体重の偏りで骨盤が傾くと大転子高が変わる
⚠️メジャーを斜めにしない:体に沿わせて斜めに測ると実際より長くなる。床に対して必ず垂直に
⚠️高精度の場合:アントロポメーターを使い床から大転子までの最短距離を固定して測定
測定前チェックリスト
膝が曲がっていないか?
骨盤が左右に傾いていないか?
メジャーが床に対して垂直か?
裸足で平らな床に立っているか?
「下肢長 ÷ 身長 × 100(%)」でポジション適正を評価する
50.0%以上非常に脚が長い。レイダー向き。リーチを活かした攻撃(キック・ボーナスライン獲得)に向いている
47〜49%程度低重心で安定感があり、タックル時の踏ん張りが効きやすい体型。ディフェンダー向き
3指標の組み合わせ身長・アームスパン・下肢長の3数値でレイダー(ロングリーチ型)かディフェンダー(コンパクト・パワー型)かを統計的に評価できる(Singh et al. 2025)